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Hyper Team Management サービスリリースへの思い

更新日:2023年3月28日

こんにちは。Hyper-collaboration代表の吉田です。


今日は、テレワーク環境にフィットするHyper Team Management導入支援サービスのリリースに対する、私たちの思いを、ここに綴ろうと思い、ブログを書きました。少々長文ですが、お付き合いいただければ幸いです。



ハイパー・チームマネジメント(Hyper Team Management)サービス紹介はこちらから



Hyper Team Management は、実は、弊社が行っているマネジメントをそのままサービス化したものです。


あるお客様から、テレワーク環境におけるマネジメントに苦労しているので、何か良い方法は無いか・・とのご質問があり、弊社は、COVID-19の被害が出始めるよりずっと前から、オンラインで全ての業務が進められる様、体制を整えてきていた背景があるので、私たちが行っていることを、より体系的にお伝えできたら・・と考えたことが、このサービスリリースにつながりました。



私たちは、仕事とは、社会に貢献できる素晴らしい活動だと認知しており、その活動を共に行う仲間がどこにいても、共に活動が継続できるよう環境を整えてきました。4名と言う小さな組織ですが、北海道にIターンしたメンバーや、子育ての時間を確保するために居住地域からあまり離れないような働き方をしているメンバーもいます。大好きな沖縄に急に行っちゃう人もいたりします。(笑)私自身も、現在は新型コロナウイルの関係で実現できていませんが、1年のうち1ヶ月ぐらいは海外にいたいと思っていますし、以前はそうしていました。


一人ひとりの望ましい暮らし方と、良い仕事の仕方を融合する。これを実現することを社内でずっと実験し続けてきて現在に至っている私たちがいます。そして、この働き方にはテレワークでのチームワーク向上の方法論がたくさん詰まっています。


この1年のテレワークで、ストレス、疲労感、孤独を感じている方々が多数いらっしゃると言うニュースが連日流れています。Hyper Team Managementは、私たち自身が自ら実践し、実感を持った上で、お客様企業内でも成果をあげているマネジメント手法として、テレワークで悩みを抱えている方々に、ぜひ体験していただきたいと考えています。



私たちも直面していた、「チームの様子がわからない」問題


今でこそ、こうして皆さんにサービスとして提供できるまでになったHyper Team Managementのプロセスですが、私たちも

  • チームの様子がわからない

  • 誰が何を考えているか知る術がない

  • 今メンバーは忙しいんだろうか、暇なんだろうか?

と言うジレンマ、イライラ、不安を抱えていた時期があります。

また、忙しい人は常に忙しく、手の空いている人はなんとなくバツが悪い・・というような状況も起きていました。


テレワーク環境にいると、メンバーの様子は目視で確認することができなくなります。

この問題に対してのアプローチは、大きく分けると2つの方向性が考えられるでしょう。


1つ目は、仕事を個人で完了することが可能なプロフェッショナルとしてメンバーを捉えるという方向性です。それぞれの業務を専門的に行える自立したメンバーを集めることで、個人個人が役割を全うする専門家集団となることを目指す場合もあるでしょう。

仮にこのパターンを、専門家バトンパス マネジメントと名付けます。


2つ目は、誰もが助けを求めており、支援し合うことが必要な、完璧ではない個人の集まりとしてチームを捉える方向性です。強みはもちろんあるけれども、1人で何かを完璧に行うことはできない。支えが欲しいし、同時に、誰かを支援することもしたいと思っている。これをお互いが素直に認め合うことが必要になります。

仮にこのパターンを、相互支援型マネジメントと名付けます。


実は、以前私が経営していた会社では、当初、どちらかというと1番目の専門家バトンパス マネジメントの方向性がありました。コンサルタントと言う職種は、知識の伝承が難しい部分もあり、個人個人が成長を求め続け、自分で立っていることを良しとする方向性は、無自覚にも持っていたと思います。


他方で、私自身はとても未熟な経営者で、分からないこと、一人ではこなしきれないこと、助けてほしいことが山積みな上、メンバーが忙しいのか、暇なのか、テレワークを是とした経営を目指しながら、よくわからない状態に陥っていたのです。


経営の方法、チームの運営は、このような私の弱さをメンバーにわかってもらうことから、少しずつ変わっていきました。私自身はとても弱虫で、すぐに人を頼りたくなります。しかし、もう一方で「遠慮」と言う部分があって、「頼りたい、でも・・」と言う状況が続いていました。


ジレンマを見える化する


転換期が訪れたのは、ある時の年度末の振り返りでした。

その年、個人個人が抱えているジレンマを表現してみようと言う振り返りのスタイルを取りました。私の書いたものは、自分が困っているので頼りたい、でも、みんな忙しいだろうからまずは自分がやるべき・・というものでした。


私のこのジレンマをみんなに公開したことで、いろいろなプロセスの改善や手法が導入され、徐々に今の形になったのですが、私を筆頭に、私たちチームは上述のパターンで言うと相互支援型マネジメントが必要な、完璧ではない個人が集まったチームであることをお互いに納得でき、そうである私たちを受け入れた、良いシステムを作ろうと言うことへの合意が転換点になったのだと思います。


チームで活動するには、業務を分業する必要がありますが、この分業が、個々のタスクを個人個人がちゃんと完了し、リレーのバトンパスのように次の人に渡していく形が悪いとは言いません。それが機能している組織は実際にありますし、それで問題が発生していないのであれば、わざわざ変える必要はないでしょう。


他方で、私たちの様な「完璧ではない個人が集まったチーム」であり、相互支援が必要な場合は、バトンを握った人が仕事を一人で完了させようとすると、様々な問題が発生します。コミュニケーションの量が減り、お互いが何をしているかわからなくなると同時に、自分がちゃんと仕事をしている自覚があればあるほど、他者がサボっているように見え、苛立ちを感じるかもしれませんし、自分が貢献できていないと感じれば、自己効力感が下がり、不安感から余計に縮こまる傾向になる可能性があります。


この様な状態は、誰も望んでいませんよね。

マネジメントの仕組みによって、こういったイライラ、モヤモヤは、テレワーク環境であったとしても解消できることを身をもって経験しました。


ずっと頼られっぱなしにならない支援を


私たちは、上述のように山あり、谷ありの状況を少しずつみんなで乗り越えて今の地点にやってきました。困った時に助けてもらいながらも、自分たちで見出したプロセスだからこその自信や、納得感、改善できるだけの知見があります。


だからこそ、私たちの提供するHyper Team Managementも滑り出しをご支援しつつも、ぜひ、ご支援先のお客様自身が、自分たちで継続していける形にしてほしいと思っています。


Hyper Team Managementは、ご契約3ヶ月で完了するプロセスになっていますが、これはチームマネジメントの転換を始める、一番最初のプロセスです。この先は、できるだけ(できれば完全に)事務局やプロジェクトオーナーの方々を中心に社内展開を進めていただきたいと考えて、事務局支援ツールや、プロジェクト体制の整え方を考えました。


Hyper Team Managementは、まずはスモールスタートして、そこで見出した知見や経験者を「先生」に、社内展開につなげて行っていただくことを、私たちも望んでいます。


まだ、正式に整っていませんが、Hyper Team Managementにチャレンジしている方々同士の学習コミュニティもご用意し、学びを共有しながら進んでいっていただきたいと。私たちも、社内、社外から多くの支援を得ながら、進んでいっているのと同じように。(^^)


私たちの描く未来


私たちは、

  • 望ましい未来構築に誰もが主体的に参画できる社会に転換する

ことをミッションとしており、


また、2031年までのビジョンとして、


  • デジタルの力によって今までとは違う次元でのコラボレーションを実現すること

  • 一人ひとりの多様さを楽しめ、助けられる価値と、助ける価値を味わえる自律分散型の社会を実現すること

を掲げています。


この未来を作り上げるために、何が今、一番求められていることなのか・・とみんなで考えました。そして今すぐに必要とされていることが、このテレワークでのチームマネジメントの転換であると捉え、このサービスをリリースしました。


テレワーク環境での業務遂行が強化される中で、チームがある意味分断されて行き、孤立していく方々の声が私たちの元にも届きます。


同時に、マネジャーとして責任感のある人であればあるほど、管理責任を感じていることも伝わってきました。


私たちが社内で行っているマネジメントは、ゼロから自分たちで作り上げたものではなく、システム開発の現場で活用されているスクラム開発のマネジメント手法など、チーム活動に有効なプラクティスを取り入れつつ、テレワーク環境とシステム開発以外の業務を行う人たちにも馴染みが良い方法にカスタマイズしています。


自分たちが、その有効性に心の底から納得しているからこそ、今すぐにでも活用いただきたいと思っているソリューションです。


組織とは会話の中にある

知識創造活動におけるナレッジ・マネジメントの枠組み、SECIモデルの提唱者である野中郁次郎教授は、そんな風におっしゃったそうです。


テレワークでも、そばに人がいるかの様にチームワーク向上が実現した。

私たちは、お客様先でもその様に評価いただくことができたこのプロセスを、ぜひ皆さんにも体験していただきたいと思っています。



(↑画像クリックでサービスページへ遷移します (^^) )



 

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